虫歯の原因にならない甘味料
投稿日:2022年11月18日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは、歯科衛生士の杉田です。
キシリトールという甘味料を知っている方は多いと思います。キシリトールガムや最近ではキシリトールタブレットなどが有名ではないでしょうか。
キシリトールは砂糖とほとんど同じ甘さで、水に溶けると周りの熱を奪うためひんやりとした清涼感を感じます。
糖質の分類では糖アルコールという、非う蝕性甘味料のひとつです。
非う蝕性甘味料というのは虫歯の原因となるプラーク(歯垢)や酸を作る能力を持たない甘味料のことです。そのためキシリトールは虫歯の原因にならないと言われています。
またキシリトールは甘みが強いため唾液の発生を促進し、その効果により再石灰化(酸により溶けだしてしまった歯の成分を戻す)が進んで歯を強くする効果があったり、虫歯の原因のひとつである虫歯菌、ミュータンス菌の活動を弱める働きを持っていたりします。そのため、より虫歯になりにくくするとも言えます。
キシリトールを用意するときの注意点として、砂糖が含まれていないものを選ぶということです。せっかくキシリトールが含まれていても、砂糖が少しでもあるとその糖を利用して酸を作り出せてしまうのです。
またキシリトールは短い時間で多量に摂取すると一時的な下痢を起こしたりするため、取りすぎには注意しましょう。