糖尿病だとお口の中も悪くなる?
投稿日:2021年3月5日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは😃
管理栄養士の高瀬です!
皆様は歯周病と体の病気には関連性があるということをご存知ですか❓
その中でも今回は歯周病と糖尿病の関係についてお話しします。
まず、歯周病とは、歯垢の中の細菌によって歯茎が炎症を起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気です。
そして糖尿病とは、インスリンがうまく働かず血糖が高くなり、代謝が悪くなってしまう病気です。
歯周病が進んで炎症がひどくなると、歯茎の血管から血流にのって歯周病菌や炎症物質が全身に行き渡ってしまいます。
血液中に炎症物質が増えすぎると、すい臓で作られるインスリンの働きも妨げられて、血糖値が下がりにくくなります。
さらに、すい臓はたくさんのインスリンを作ろうとして疲弊してしまうので、より糖尿病が重症化してしまいます。
糖尿病が進んでしまうと、血管や神経にダメージを受けて合併症を引き起こしたり、免疫力が低下して歯周病などの感染症にかかりやすくなってしまいます。
このように歯周病と糖尿病は互いに影響し合っていて片方だけ治療しても、もう片方の状態が悪ければどちらも改善されません💦
将来、歯周病によって歯を失ってしまうと、あまり噛まずに食べられる柔らかい食べ物に偏りがちになります。また、自分の歯が減れば減るほど炭水化物の摂取量の増加にもつながりやすいです。
こうした食品ばかり多く摂ると、栄養バランスが崩れたり、噛む回数が減り食事のペースも早くなったりします。
このような食習慣は、食後の血糖値の急な上昇を招き、血糖コントロールを難しくしてしまいます。
糖尿病または高血糖の方が歯周病の治療を効果的に進めていくためには、口腔ケアだけでなく、血糖値のコントロールが不可欠です。
歯医者さんにかかるときは、必ず「血糖値が高い」や「糖尿病である」旨をお伝えください😊
また、日本糖尿病協会が医療機関に配布している「糖尿病連携手帳」にも歯科医院で記入するページがありますので、お持ちの方はご来院の際に診察券と一緒にお出しください。
歯周病を進行させないためには、セルフケアとメンテナンスを続けていくことが大切ですが、同時に食事や運動、薬で血糖値をコントロールしていくことも大切にしましょう🌟
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