TCHについて
投稿日:2023年11月17日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科衛生士の杉田です。
TCHという言葉をご存知でしょうか?
唇を閉じている時本来1~3mmほどあいているべき上下の歯と歯の間があかず、常に触れ続けてしまっている状態のことをTCH(Tooth Contacting Habit、上下歯列接触癖)と言います。
本来上下の歯が食事や会話などで接触している時間は1日のうち10~12分ほどしかないと言われています。
無意識のうちに長時間歯と歯が触れ合っていることで顎関節症やその他の異常を引き起こすことがあります。食いしばりや歯ぎしりと同様に歯周病の増悪に関わることもあります。
また筋肉の緊張などによる頭部付近の違和感や痛みなどの症状が出てくることもあります。
TCHは自身で歯が触れていると筋肉の緊張が起こってしまうという認識をし、歯が触れあっていると気づいた際離すという意識的な習慣を作っていくことで改善が見込まれます。
TCH改善のためのステップ
①歯を軽く接触させて数秒後に離す
歯を離すと筋肉がゆるむことを確かめる。
②目につくところに、「力を抜く」「リラックス」など、脱力を思い出す言葉や絵をかいた紙を貼っておく
目に入るたびに1回脱力する。繰り返すうちに、歯が触れると気づくように。
③歯が触れたと感じたら脱力する
段々気づくまでの時間が短くなり、最終的には気づく前に身体が反応するようになります。
顎が疲れやすかったり、なぜか肩や頭が痛くなりやすかったりする方、スマホやパソコンを使っている際などに歯が触れ合っていないかどうか気にしてみてください。
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