根面う蝕

歯科衛生士の鈴木です。

よろしくお願い致します。

今回は「根面う蝕（こんめんうしょく）」についてお話します。

根面う蝕とは、歯の根の部分の虫歯のことを言います。

歯の根の部分の象牙質は酸に対する抵抗力が弱いです。そのため虫歯になりやすいです。

この「根面う蝕」のリスクの高い方は高齢者に多いです。

原因は歯周病や歯ぎしりくいしばり、ブラッシング圧（歯磨き時の力）、歯磨き粉に入っている研磨剤が主な原因で、歯肉退縮（歯茎が下がること）するのです。

歯肉退縮が進むと根面が露出します。まずは、歯肉退縮（歯茎が下がらないよう）のケアしましょう

今日から出来ることは、歯ブラシ時の磨く力です。100グラム程度と言われています。

最近の歯磨き粉は研磨剤の成分が少ないものが多いです。フッ素入りや歯周病予防成分の歯磨き粉等、歯ブラシの全面にのせて優しい力で磨いてください。

歯ぎしりくいしばりは主に寝ている時にしています。自覚のある方、ない方もいらっしゃいます。

家族に歯ぎしりしてると言われた、被せ物が割れた、朝起きると顎が痛い等症状は様々です。

お口の状態をみさせて頂くと、歯ぎしりくいしばりの有無が分かります。自覚のない方も歯肉退縮、根面露出の予防をしましょう！！

歯ぎしりくいしばりのある方はマウスピースをして歯が削れるのを防ぎます。

根面露出が起きてる場合は虫歯にならないようにケアしましょう！

一番はブラッシングです。根面が露出している部分を確認して下さい。

歯と歯茎の境目がどこなのか知ることが大切です。知らずに歯肉退縮して根面露出が起きていることがあります。

虫歯予防にフッ素入り歯磨き粉も効果的です。歯の根元の部分に留まりやすいジェルタイプがオススメです‼

今回は「根面う蝕」についてでした。

皆さまの健康に繋がるお手伝いが出来れば幸いです。